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カンジダの感染原因・症状・治療法について

カンジダ症は皮膚や消化管や口の中、膣などに常在するカンジダ菌の繁殖によって起こる感染症です。
カンジダ菌は真菌の一種で、カビや酵母やキノコ類も真菌です。
カンジダ菌は人の常在菌であると共に、土壌中や食物中にも認められていて、カンジダアルビカンスが原因のおよそ50%を占めます。
カンジダ菌は普段は体内で大人しくしていて何も悪さはしませんが、免疫力が低下した時に暴れ出します。
常在菌なので、潜伏期間はありません。

感染経路は風邪や薬の服用などにより免疫力が落ちているなどのケースがあります。

また、中心静脈栄養と言って点滴針が血管内に留置されているケースでは、発症リスクが高くなります。
そして、近年増えているのは性交渉による感染です。
オーラルセックスが一般化している現代では、口から膣への感染や、膣から口や咽頭への感染も増えています。

カンジダ症は風邪をひいただけでも発症することがあるので、カンジダ症イコール性交渉とは言えません。
しかし、気づかずに性交渉を続けると蔓延させる原因にもなるので、きちんと治療することが大切です。

性器カンジダ症・膣カンジダ

性器カンジダ症は性交渉後の女性や、糖尿病で免疫力が落ちている人やステロイドや免疫抑制剤を服用している人にしばしば見られる感染症です。
また、妊娠中も発症しやすい傾向があります。
そして、抗真菌薬を長期間服用していた場合も、発症リスクが高くなります。
常在菌が薬に対して耐性を作ってしまうからです。

性器カンジダ症や膣カンジダになると、外陰部がかゆくなったり、赤く発赤します。
また、おりものが増えたりします。
そしておりものの色調がヨーグルトやカテージチーズのように白くポロポロとした性状になり、生臭いような鼻をツンとつくような臭いを伴います。
しかし、自覚症状はそれほど強くないので、気がつかない人もいます。
夏場はおりものの異臭を汗の匂いだと思う人も多く、尚更気がつかないケースが多いです。

男性が感染した場合は、亀頭包皮炎をおこすことがあります。
亀頭や包皮がカンジダ菌に感染するためです。
赤く発赤したり痛みを伴います。
男性は女性よりも自覚症状が強いので、気がつかないということはほとんどないでしょう。
このような症状があるときは、泌尿器科を受診しましょう。

女性の場合は、男性よりも自覚症状に乏しいため、治療の機会を逃してしまいがちです。
気づかずに性交渉を行っていると蔓延させる原因になります。
日ごろからおりものの性状には気を配ることが大切です。
女性が感染したと思われる場合は婦人科を受診しましょう。

口腔カンジダ症

口腔カンジダ症の感染経路は、風邪をひいたり手術後で免疫力が低下した後に起きることが多いです。
常在菌が暴れ出した場合は、潜伏期間は特にありません。
そして、口内炎ができたなどの理由でステロイド軟こうを塗っていて、もう治っているのに「なんとなく心配だし、またできたら嫌だから」と言った理由で漠然と使い続けている時なども、発症しやすいです。
口腔用ステロイド軟膏や抗菌剤入りの口腔用軟膏は、長くても2~3週間以上使い続けるのは好ましくありません。
治療上使い続ける必要があるときは、医師と十分に相談したうえで、医師から指示された用量や使用方法を守って使いましょう。
自己判断で口内炎の薬などを長々と使い続けるのは、口腔カンジダの原因となりかねません。

また、オーラルセックスで感染するケースも増えています。
近年はオーラルセックスが一般化しつつある状況のようです。
そのため、男性性器から女性の口への感染が増えています。

口腔カンジダになると、口の中にミルクかすのような白い苔が見られます。
この白い苔のようなものは簡単にはがれますが、またできます。
痛みを伴いますし、口の中は鏡の前で見ればわかるので、気がつくでしょう。
白い苔は、咽頭や食道にまで広がることもあります。
口の中の異変は気づいたら放置しないで治療を受けましょう。
歯科口腔外科がベターですが内科でも治療可能です。

カンジダの治療方法は?

カンジダ症が疑われるときは、医療機関で治療することが重要です。
女性の場合、性器カンジダは婦人科になります。
痛い検査や恥ずかしい検査があるのではないかと、不安で心配でしょう。
検査は膣内のおりものの状態を見るので、内診は必要になります。
そして綿棒で少しだけおりものを採取してカンジダ菌がいるかどうかを調べます。
少し恥ずかしいかもしれませんが、よく似た症状を来す他の疾患もあるので、鑑別のためには重要な検査です。

膣カンジダと診断されたら、膣洗浄やカンジダ症に有効な抗真菌薬を服用したり、外用薬を患部に塗布します。
膣錠と言って膣に挿入する薬を使うこともあります。
症状が治まっても、医師から言われた日数は服薬や外用薬の塗布を続けてください。
途中でやめてしまうと、再発しやすくなります。
しっかりと治療しましょう。

口腔カンジダの場合も、患部を見ればほぼ診断はつきます。
しかし確定するためには、白い苔を採取してカンジダ菌がいることを確認します。
治療は、カンジダに有効な抗真菌薬の内服や外用薬の塗布です。
そして、原因が糖尿病などの基礎疾患があって免疫力が低下していて発症した場合は、基礎疾患をしっかりと治療しましょう。
漠然と口腔用ステロイド軟膏などを塗っている場合は、中止します。
免疫抑制剤やステロイドを内服している場合は、再発しやすいので注意が必要です。